レインボー一座の公演が終了すると会場から「パチ」「パチ」「パチ」と大きな拍手が響きました。
 高齢組、中年組、若手組、子供の男女が一体となって手作りの「あれから百年物語」のお披露目が終わったところです。
 10月27日土曜日、私は、北九州市八幡東区中央のレインボープラザ地下の大ホールに、一座の公演を見に行きました。
 朝からの雨で、レインボープラザ一階オープンステージで行われる予定だった八幡大谷文化祭の会場が変更され、地下ホールでのステージ発表となりました。
 この日、最後の演目としてレインボー一座の「あれから百年物語」が上演されました。昨年に引き続き、お年寄りの孤立をテーマとした地域住民による手作りの作品で、深刻なテーマを親しみやすくするために時代劇風にアレンジしての上演でした。

~その物語は、約百年前の江戸時代末期、ある村の年末風景から始まる。

 村では大晦日を迎えいろいろな物産の市が立っていた。庄屋をはじめ村人がたくさん集まっている。そこで、村人から「もったいないばあさん」と呼ばれている老婆が、市に集まっている村人に『余ったものがあったらください』と声をかけている。

劇団①

 正月になってから数日後、村人はそういえば近頃「もったいないばあさん」を見かけないと話すようになっていた。
 村人はちょっと心配だからみんなで行ってみようということになり、「もったいないばあさん」の家に押しかけた。
 呼んでも返事がないので家の入り口を壊して中に入ると、「もったいないばあさん」が倒れて意識不明の状態だった。
 庄屋の家で「もったいないばあさん」は無事一命を取り留めたが、村人は口々に、そういえば近頃「茂作じいさん」も見かけていないがどうしようかと騒ぎだした。

                           劇団②

  早速みんなで「茂作じいさん」の家まで押しかけたが、声をかけても返事がない。みんなで家の周りを確認していたら中から『助けて』と声が聞こえた。
 「茂作じいさん」は腰を痛めていて自分では動けない状態だった。『良かった…このままだったら私は死んでいたところだった』と話した。

劇団③

 村人はこの事件を契機に、知らん振りをしてはいけない、みんなでなるべく声かけをしよう、近所同士でもお互いに気をつけようと口々に言い出した。
 やがて奉行所の役人も来て、『今回の事件は大事に至らず大変良かった。今後も庄屋をはじめ、村人みんなが力を合わせてお互いを守りあわなければならないぞ』と声を上げた。

                             劇団④

 村人達は、『そうだそうだ、今からはお互いを守れるように気をつけよう』とお互いに確認しあった。
 

 八幡東区は、高齢化率が北九州市(市全体で25.5%)の中でも最も高く(31.2%)、自治協議会や関係団体が協力して、孤独死や認知症対策としての見守り活動強化の必要性を解りやすく理解してもらおうと、地域が一体となることができる劇団「レインボー一座」を旗揚げしました。昨年は東日本大震災を受けて、対立する住民が災害の中で絆を深め復興を進める内容の劇を披露していますが、今年はお年寄りの孤独死をテーマに、深刻な内容を親しみやすく時代劇として上演しています。
 
 出演のみなさん全員の、真剣で一生懸命な演技に大変好感が持てました。
 今後も、来年の第3回目の公演に向けて、早速練習を再開する予定とのことで、一層の公演内容の充実を期待したいと思います。

                劇団⑤


担当:総務課図書・研修係 N
2012.11.06 Tue l 総務課 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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